色々柔軟に、初恋の人へ
例年より1日早い節分にあたふたしつつ、季節は春へ〜。
…でもまぁ、まだまだ寒いですし、花粉症に悩まされる時期にもなりましたね。
本格的に暖かさを実感できるのはもう少し先といったところでしょうか。
さて突然ですが、寒い冬は手が動きづらい。
これは誰もが感じることてしょう。
ピアノを弾いていても手や体の動きがカクカクしちゃってフレーズを繋ぎ損なったりしてキーキー1人でいってることもあり、そこはたちまち一人芝居の修羅場(笑)。
日光でレッスン室が温まる頃になると体も動き、なぜかいい演奏が出来たりするのって、あーら不思議。
そして話は飛んで、10代の頃。
その時の妹との会話中、流れと勢いで
「バッハは旦那(当時は独身)ショパンは初恋の人だから!」
(果たしてどんな話からこうなったのか…?)
と啖呵を買って、妹に腹を抱えて大爆笑されたというエピソードを持っている私。
実はコレはただのおバカエピソードではないようです。
ショパンの手はかなりの柔軟性を持っていたと何かで読んだことがあります。
すなわちそれは作品に関わる時、奏者に必要な要素の一つになるということ?
それが確たることなのか実証できる状況にないのですが、バラードやスケルツォなどの大曲を未だにしっかりまとめることができないのも、手の不器用さが影響しているのだと思うこともたびたびあります。
ああ、手に届かない憧れの存在…ショパンの大曲よ、笑。
(ちなみにショパンの人生は波乱万丈。やはり恋の相手にふさわしくないか?)
翻ってバッハも柔軟性云々を必要としないとは思いませんが、こちらは別の難しさとやり甲斐があります。
私はバッハは基本的にペダルを使わないこともあり、運指が厳しかったり声部が込み入ってくるとレガートが疎かになってしまいます。
ココを自力で修正する作業が嫌いではないので、まあそんなに辛くないです、付き合い切れます笑。
(そしてバッハの人生は比較的穏やかな家庭人の子沢山。)
色々あって、とにかく寒さに鈍る体の動き、そして当然老化に対抗すべく地味ーに運動やらストレッチ。
それは、いつか初恋の人(ショパンの楽曲)に会うための地道な努力…しかし、50代にもなって妄想甚だしい…。
蛇足ですが、ピアノをしばらく弾かないこともあるレッスン休講日後はアタマもフリーズ気味。
その状態で、うっかりスーパーでせっかく買ったバターを袋に詰めるのを忘れましたよ。
家に帰ってきてやっとその愚行に気がつきました。
ピアノ演奏中は楽曲曲想に合わせて体も心も緩急し次第に全てが柔らかくなっていくもの。
いろんな箇所の柔軟性やら妄想性やら、ほんとに音楽って色々育んでくれるもの、かなりの偉大な力を持っているものなんですね。
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