ピアノの思い出
ゴールデンウィークが終わり、初夏らしい陽気が続く中、小学校では今月末の運動会の練習が続いていますね。
…運動会の練習期間中、教室でのレッスンでは生徒さんたちは目をこすったりして流石に眠そうです(笑)。
日中、陽に照らされて疲れるのでしょうね〜、確かにあれは結構疲れた記憶があります。
しかし!運動会は学校生活の中でもメインイベントになりいい思い出となると思うので、ぜひぜひ楽しんでくださいね^_^
はてさて。
今月は教室の王様である(?)ピアノの調律がありました。
ピアノの定期検診みたいな年1イベントです。
実は連休中あたりから演奏中に楽器の余韻にウナリが発生していて、
「???あああ???」
とか何とか思ってはいたのですが、調律時に
「先生、この辺りすごーく音程下がっていますよっ!」
と調律師さんに指摘され、なるほろと思った次第です…汗
何はともあれ、調律師さんの活躍により仕上がったピアノは落ち着きを取り戻し、響きは調和超絶好調!
梅雨を迎えるのには相応しいしっとりとした音を鳴らしています〜。
現在の愛器は30年ちょいのお付き合い。
その前はアップライトピアノ、更にその前は父がもらってきた電子オルガンで子供の頃の私は練習をしていました。
まだ私がピアノ指導を始めた30年ほど前は、教室にグランドピアノがあれば結構リッチな方だった気がするのですが、最近の若い先生が教室を始められるときはグランド×2に防音完備という素晴らしい環境を用意されることも珍しくないようです。
うちのような小さな教室では到底真似のできない環境ですが、それを思うにつけ、前に使っていたアップライトピアノがあればなあ〜〜〜〜とここ10年くらいイジイジすることもあります。
そう。
主に10代の頃使っていたアップライトピアノは、職人の父が数日夜なべ仕事をして買ってくれたものでした。
まさに「風琴」という風情の中古電子オルガンで日夜練習していた幼かった私には、突然やってきたアップライトピアノが紡ぎだす音とその存在感に圧倒された記憶があります。
当時、私の家族には音楽を楽しむ時間も心の余裕もなかったので、アップライトピアノは完全に私のもの。
でも、その後音大のピアノ科進学準備のため、グランドピアノに買い替えを余儀なくされ、
「ピアノ二台はいらないだろう」
という父は出入りの職人さんのご家庭に使っていたアップライトを譲り渡すことを決めてしまいました。
まあ、確かに当時は祖父母も同居していましたし、ピアノ二台を置くスペースもあるはずがなく、そうするより仕方なかったのでしょう。
しかし!今でも目に焼き付いています。
大工さんのトラックの荷台に古毛布に包まれた私の初めてのピアノの姿が〜〜(TT)
あのピアノ、今ではどうなってしまったのかな。
グランド以上に古いピアノになってはしまいますが、父が一生懸命に働いて買ってくれた大事なピアノが今でもそばにいてくれたらなぁと切に思うのです。
皆さんのお宅の楽器は大事にされていますでしょうか?
大きくて邪魔だなあ〜とか思っても、それに詰まった思い出と共にいざ居なくなるとするとやはり寂しくなるものです。
ぜひ大事にしてあげてください。
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