鳥肌立つ人

はてさて、とにかく暑かった今年の夏。
外出といえば週末のスーパーとジム、盆の墓と寺にいっただけ。
愛犬もいなくなってしまい、庭にさえあまり出なくなってしまいましたが、実はピアノの練習だけはほぼ毎日やってました。

いや、ホントにそれしかできることがなかったので、勤勉だったわけじゃないです笑

猛暑でアタマは真っ白だったので、大したことないと思っていたのですが、ところがどっこい、意識が少し戻ってきた秋にびっくり。

結構譜読みが進んでたんですわ…継続ってすごいなぁーと久しぶりに自分に驚いた瞬間でした。

モーツァルトソナタの譜読みを二曲終えてたんで、今年の締めにバッハのイギリス組曲を一つやっとくべかと取り掛かりましたが、数ヶ月ぶりのバッハ、頭と特に左手の回転が悪くてビックリ。

大学入試課題曲にバッハが必須なの、しみじみ実感しました…バッハさぼるとてきめんに力が落ちる…私はバッハ大好きなので取り戻す気がありますが、苦手な人は大変だろうな〜。

さて、選んだ5番の組曲はちとマイナーなのか(というかイギリス組曲自体フランス組曲に比べると影薄?)、YouTubeにも演奏動画が少ない気がします。

一曲目の長ーいプレリュードのオチがつかず、目標を見失いかけていたところ故園田高弘氏の演奏を発見。

園田高弘氏といえば、1985年ショパンコンクールの審査員もつとめていましたし、その発言でブーニンブームのきっかけにもなった人、あと昭和音大にいたなぁという、恥ずかしながらその程度の認識しかありませんでした。

ちょうど他の動画で園田氏の晩年のドキュメンタリーを見たところでしたが、私、齢50を超えて初めて氏の演奏に対峙し、その素晴らしさに感嘆、鳥肌が立ちっぱなしになってしまいました。
すぐさま氏の中古CD(ベートーヴェンとバッハ)を購入しカーステレオで聴く、そして鳥肌で運転となり笑

ここで氏の演奏について語ることはむずかしいのですが、久しぶりに肌が粟立つ演奏を耳にし、猛暑でたるんだ私の頭と腕前、そしてすっかりわがままボディの自分にいい刺激をもらえました。



深まる秋から初冬へ。
今年の季節のあゆみは少しのんびり
ですが、本格的な冬が来る前に(手が動きづらくなるからね)氏の音楽への情熱に敬意を払いつつ、いい演奏ができるよう試行錯誤したいと思います。

余談ですが、「音楽を聴いて鳥肌が立つ」って特殊なのだと最近知りました。
そういった人は100人中4人の割合なのだと聞いたのですが、そんなもんなのでしょうか?

たけうちピアノ教室

所沢市東所沢 柳瀬小前にある小さなピアノ教室です。「和気あいあい、のんびり、いつまでも音楽を楽しもう」辺りをモットーにしています。