新しいレッスンへ
「平成になって、ピアノ教育では学習内容が増大している。しかし子どもたちがピアノレッスンに費やせる時間が減少傾向にあり、やることは増えたのに時間が足りないという現象が起こっている」
(山本美芽著 ピアノ教本ガイドブックより)
小学生の通常レッスン時間を30分→45分へ変更して約2ヶ月経ちました。
変更当初はレッスンの時間配分のペースを読み間違えはなるまいとか、開始終了時間を勘違いして生徒さんに迷惑をかけないようにとか(おっちょこちょいなもんで)、レッスンスケジュール表をにらみながらのレッスンでしたが、最近少し慣れてきました。いゃ〜何だかホッとしています(T . T)
一人当たり以前の1,5倍の時間を個人レッスンに充てることになり
①指導可能な総生徒数が減少せざるを得ないこと
②レッスンスケジュールの全体の組み替え調整がスムーズいくか
の二点において不安がありました。
②につきましては、半年間に渡りみなさんのご協力をいただくことができ、おかげさまで何とかなりました。
①の生徒数の減少についての懸念についてはご時世的にも仕方ない問題ですし、新たな出会いを待つばかりですね^_^
とりあえずは、現状45分レッスンのメリットを享受していると感じています。
やはり当初の目的だった
①ソルフェージュや楽典、聴音など演奏以外の音楽基礎学習の時間が取れるようなったことは大いなる利点
と感じています。
以上の机上の学習を通して、ピアノの前に座しているだけでは具体的に伝えきれなかった内容をお話しすることができ、多方面からのレッスンアプローチが可能になったんじゃないかと思います。
楽譜理解(譜読み)に大いに役立たことができた上で、音に再現できるクリエイティブな能力が磨かれるといいなぁと楽しみにしています。
そしてちょっとびっくりしたことが〜。
それは個人差はあるものの、みなさん思ったよりも楽典を理解していました。
うーん、疲れただの眠いだ面倒くさいだの言いながら、生徒さん意外にもレッスン内容を把握してくれていたんですね(笑)。えらい!
そんな風に
②理解度を確認する時間が確保できたことも実は大変助かる点です。
レッスン開始と共に生徒さんの様子観察→レッスンファイル確認と書き込み→入出金確認→教本ごとに練習進度の確認→教本ごと当日のおけいこ→ソルフェージュ→片付け
と、以前はこの作業を30分以内でこなしていたので、
もし何らかの理由で練習がされていない場合は時間が全く足りず、「早く早く〜」と生徒さんを急かすこともたびたびありました。
③45分レッスンにして何よりも良かった点、それは生徒さんとの対話の余裕が少しできたことです。
会話中に
「なぜ練習できなかったのか」
「モチベーションは保てているのか」
「どんなレッスンを望んでいるのか」
などなど、レッスン中に私が抱く疑問の答えの糸口があります。
私は生徒さんの生活のほんの一部しか知ることができませんので、これは大変有益なことと思います。
ピアノレッスンは音感、ソルフェージュ、テクニック、読譜力、音によるコミュニケーションなどの音楽力は勿論、思考力、忍耐力など非認知能力をも育む習い事と言われています。
今学んでいることが結実するのは数年後になるかと思いますが、そこは私の同様の能力が試される期間でもあると思っています。
今後も教室へのご理解ご協力をいただけますようどうぞよろしくお願い申し上げます。
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