練習って大変や
おそらく今、生徒さんとその関係者(勿論ワタシも笑)はしばらくぶりに(おい!)ピアノに向き合わざるを得ない、そんな状況にいると思われます。
「我が身の欠点を客観的に見つめ直し、時にはルート変えながら少しずつ修正を加え、自分の理想へ到達するべく努力すること」
うーん、今のワタシが簡潔にまとめるとしたら、「練習」ってこんな感じでしょうかね?
(自分的に練習の意義を簡潔にまとめたつもりでも、そこそこ長いから練習って奥深かいんだな〜。技巧を駆使して俳句とか川柳にしてみたいもんだ)
練習。もしできる人になれたとしたら、天下無敵の人生を送れそう。
ピアノレッスンのみならず、勉強においても、そして人生全般ににおいてもこの「自力で練習(学習)できる」能力は最強の武器になり得るのではないでしょうか?
でも、きっとそれを常に携えつつ生き続けていくことは大人でもそう簡単なことではないと思います。
人生経験が浅い、若い生徒さん達ならなおのこと。
自分自身を懸命に向上させた経験が大人よりは少ないわけですから、「練習しろや」といっても
「しーらんぺ〜、何とかなるでしょ〜」
と心の中で思っとたとしても、まあ、妥当。
かくいう私だってそうでした。
そりゃ誰でも自分の欠点を直視するのは辛いものでしょうし、ましてそれをもうちょっといじって何とかしろとか…まぁ、私がいうのも何ですが、その醍醐味を理解するまでは面倒な作業です。
でもピアノ弾くって甘くない。
練習しなきゃ、弾けないだけじゃなく
自分と向き合う大事な機会を失うということになる。
全てが白黒はっきりの二極化が進んでいるこの時代、隙あらば面倒ごとから逃げようとする自分の怠け心をコントロールしなきゃいけない、こんな繊細で人間的でアナログな作業の重要性をどうやって教え伝えればいいわけ!?
きっと私だけではなく、生徒さんの保護者の方もこんな風に少なからず悩まれたことと思います。
「努力は大変だけど、やったらやっただけの宝物が手に入るよ」
シンプルだけど普遍的なこの経験をピアノを通して知ってほしいし、その宝物って地位や名声ではなく、全ての経験そのものだということを人生の先輩としては身をもってわかってほしい、そんな気持ちですよね。
ピアノを自由に弾くためにはレッスンで得た技術や知識、果ては運動・反射能力の定着が不可欠。
それはお金出して買おうとしてもネットで手早く身につけようとしても得られない、本人が習得しなければ永遠に手に入らない宝物です。
↑生徒さん作の楽譜表紙^_^きれい〜!
今回の発表会のための数ヶ月の準備にあたってのレッスン方針は
「なるべく自分で楽譜を理解してもらい、自力で音楽を形にすることを目指そう」
でした。
近年レッスンにおいて、わからないことや出来ないことを自分で何とか解決しようとする姿勢が生徒さんから減りつつあるように感じていました。
普段はのんびり教室なので、この方針は生徒さんからすれば青天の霹靂ともいえる大迷惑ですね(笑)。
でも発表会前じゃないと、こんなに大きな目標はみんな目指せないでしょ!?
とこの時は強気です、ご家庭の協力も幸い得やすい状況ですし。
2年に一度しかない、大チャーンス!!
色々いいましたが、出来はどうでもいいから、とにかく自分で1曲作り上げる達成感を味わってほしいと思います。
うちも含め、おそらくどこのピアノ教室も普段は塾などの勉強優先の時代を受け入れ、レッスンは無理しないでね〜というスタンスのはず。
でも発表会の時は、どの先生も日頃秘めている自分の目指しているレッスンをしようとメラついているんじゃないかと思います。
9月上旬、全ての発表会参加予定の生徒さんが「両手で通奏」という目標を達成しました。
猛暑とコロナ大流行、夏休みのダラダラした中、みなさん(とそのご家族)、本当によく頑張りました(泣)。
中には私に
「何とか練習させてけれ!」と詰め寄られ、涙した保護者もいらしたことと思います。
改めてお礼申し上げたいと思います。
生徒さんと保護者のみなさま、ここまでのご協力本当にありがとうございます。
来月の発表会まで、ますます私はなりふり構わず皆さんにご迷惑をおかけすることと思います。
生徒さん達は、おかげさまで練習により少しずつ自信と達成感、そして音楽の面白さを感じ始めています。
どうかこのまま素直にのびのびと自分らしい演奏を楽しむことができますよう祈るばかりです。
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