リトルコンサート、その日
所は浦和の埼玉会館。
当時1年生の私は夏休み早々に初めてのピアノの発表会に参加していました。
正月三が日位しか休まず働き続けている父が車で浦和まで連れてきてくれ…。
会場入りした途端、当時のピアノの先生が
「ともみちゃん、先生、今日暗譜演奏だったのを知らなくて〜!楽譜見なくても弾ける〜?!」
と血相を変えておっしゃる。
(はい、といいつつ舞台で初暗譜演奏。当時の私は若かった…)
そして初舞台。初暗譜演奏の不安より、慣れないグランドピアノを目の前にした私は
「真ん中のドはどこ…?」
↑の状況に陥った方がよっぽど慌てたという…(後で自分の演奏レコード聴いたら、鍵盤押しまくってドを健気に探す様子がバッチリ録音済み 笑)
それから、多分最初で最後になるであろう、「親がプリンアラモードを食べさせてくれる」ご褒美をもらい、ドキドキ初体験の会場を後にし…。
先週24日に無事にリトルコンサートを終えることができました。
毎回そうですが、今回は特に生徒さんの熱意とご家族の完璧なご協力とご理解に助けていただきました。
本当にありがとうございました^_^
地元から離れ、初めてのサロンコンサートは親密な雰囲気に溢れ何とステキな経験だったことでしょう。
生徒さんの熱演、ご家族の温かい拍手。
準備がどれだけ大変でも、やはり演奏会は別世界を垣間見ることができる貴重な機会だとしみじみ感じました。
コンサートを終えたその夜、安堵のため息をつきつつ、大宮のネオンを見たらどういうわけか冒頭の大昔の自分の初舞台の思い出がふと蘇りました。
生徒さん方も、大人になり振り返り懐かしむことができる思い出を心に刻んでいただけたでしょうか?
だとしたらこんな嬉しいことはありません^_^
どんな結果であれ、演奏で得る思い出はいつまでも鮮やかなものである気がします。
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