夢と現実の間
秋が徐々に深まる10月下旬。
先月のコンサートが無事に終わった後は、溜まっていた仕事を端から片付けていました。
夏前から特定の場所以外は外出を控え、コンサートに集中していたため、
アタマは浦島太郎状態(体のほうは既に理解不能状態)。
2日ほどコンサート後の片付けや書類整理をした後、精神状態をリセットし、
練習で痛めた手を休ませるため、
この時期恒例の友人との旅行に行ってきました。
帰宅後、2日空けて(コンサートの書類作成をノロノロして)
今度は地方の学生時代の友人の所へ研修を兼ねて遊びに行ってきました。
関東でピアノを教えている友人がいない私にとって、
同業、そして教育関係の仕事をしている友人達との研修と交流は日ごろの悩みを共有することもでき、
本当に有意義なものでした。
そして帰宅。気がつけばもうコンサートから10日も経っていました。
なんとコンサートの書類整理がまだ終わっていなかったため、丸一日その作業に費やし、
翌日からはすっかり散らかった教室の大掃除と模様替えに取り掛かりました。
時期も時期。大掃除も兼ねています。
窓ガラスに貼るシートや整理整頓のグッズを春から少しずつ買い集め済み。
ですが、なかなかまとまった休みが取れないため、絶対この時期にやると決めていました。
思うように作業が進まず、実は11月の上旬になってもまだ作業中です(笑)。
しかし、こんなことをして過ごしていても実はまだ心身回復していないようで、
運動をしに施設に行ったときに上履きを履いたまま帰ってきてしまったり
買い物の精算をし忘れてしまったと、完全に心身状態回復とは行かず、
いまだ使い物にならない状態のままです(笑)。
まあ、準備期間が半年と長いですし、年々歳をとって来ているため、
発表会後年内は体調が戻らなくなっているのですが
今年のコンサートもそれに変えがたい位の楽しさだったんです。
↑急遽用意できたリハ用練習室のピアノ、よかった~~~!
さて、今年もどんなコンサートにしたいかイメージを膨らませることからスタートしました。
練習環境、性格、演奏上の特徴などそれぞれの生徒さんのことを思い浮かべながら選曲し、
当然長くなるはずの準備期間、なるべく飽きないように多角的な指導計画を立てる。
会の充実度を高めるためにしっかりとした仕上がりを生徒さんに要求する代わりに、
生徒さんが楽しめる企画を模索する。
それらの実行には、どうしても生徒さんと保護者の方の協力が不可欠です。
おかげさまで、おそらく今年も内容がしっかりとした、そして笑いのある(?)
楽しいコンサートを実施できたのではないでしょうか。
また、会場の準備や掃除、片付けなども、参加者及び保護者の方々に
積極的に加わっていただき、ホールのスタッフさんからもお褒めの言葉をいただきました。
私も大変意識の高いご家庭にレッスンに来ていただいていることを改めて実感した次第です。
今回も、生徒さん、保護者さん、ご理解ご協力本当にありがとうございました。
今、こうして思い返してみればこの10日間はまるで夢のようでした。
ある時は、部屋にこもって練習をし、あるときは舞台で演奏し、
あるときは初対面の人と協力しながら仕事をし、
時には遠い場所に住む友人たちと指導法の研鑽を積み、
あるときは知らない街を秋を五感で感じつつ、道迷いしながら歩く。
そしてこれからのレッスンを考えながら、レッスン室の整備をしている。
発表会と言うのは、つくづく貴重な場だと感じます。
本番に向けて心身ともにコントロールしながら仕上げていくこと。
ステージでは誠心誠意の演奏し、聴いている人たちに自分の気持ちを伝えること。
ステージ後では、自身の演奏とメンタルのレベルが格段に上がっていること。
いずれも日常では得難い、宝物のような経験です。
皆様はどう感じたでしょうか?
今年も夢のような現実のような素敵なコンサートをどうもありがとうございました。
0コメント